しっぺとしっぺ返しは滅びるか?

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しっぺという言葉、最近聞きますか?


まだ使われている?ならばしっぺ返し戦略が先に滅びないように、祈ろうか。

囚人のジレンマ

ゲーム理論で「囚人のジレンマ」というのをご存知か。

これを複数回繰り返すときの戦略で、しっぺ返し戦略というのがある。

実社会ではこのゲームの利得の外側に、社会的資本(ソーシャルキャピタル)という利得のボーナスのようなものがある。

しっぺ返し戦略を推し進める人は、社会的資本を増やす働きを持ち、逆に裏切り戦略を多用する人は、社会的資本を食いつぶす群となる。

しっぺ返し戦略のベースとなるのは協調だが、思うにこれはきれいごとなどではなく全体が生き延びやすくなるための自律的なはたらきなのではないかと思えてくる。

このことの原因あるいは現象の一部のことを伝統や文化というのだろう。

社会的資本のフリーライダーは、社会的資本の使用の仕方に同意するか否かの以前に、このことを知ってさえいない、思い至ったこともない向きは、どのくらいのものだろう。

ケーキを3等分できない人がいる?(とチラ見した本に書いてあった)そういう人に少なくとも説明できるのかどうか、気が遠くなるし、理解しても同意しない段階もあるだろう。

さらに、正常な判断力をもつ人の皮をかぶったフツーの人でも、近視眼的な利得に目をくらませるのが常でもある。

さらに妄想をたくましくすれば、なるべく種族の安定化をはかろうとする集団と、手あたり次第の放縦を繰り返し、集団からはじかれて野垂れ死にながらごくまれに進化のきっかけをつかんでくる集団と、役割がわかれているのかとも思わせる。

妄想にもほどがあるが。

社会的資本の由来

社会的資本に気付き、守り育てようという意思を誰かの中に見たとき、深い感銘をおぼえる。
それに気付かなければ、気付かなかったことに確実に気付かれるだろう。
実に恥ずかしい。

しっぺ返し戦略が有効だということが、ゲームの外部からの助言ではなく、ゲーム内でゲームの進行とともに周知されていくことが、社会的資本の発生のしかたのひとつといえるだろう。

ところが、ゲームの前提を揺るがすような大きな出来事や、ゲームの外側にある構造の変化によって、社会的資本の増減が大きくなることもあるだろう。

まとめ

「囚人のジレンマ(複数繰り返しバージョン)」というゲームが、実社会をどの程度反映しているモデルなのかはわからない。

が、現実の世界が、近視眼的な利得によって大きく支配され揺動されているのが見えるとき、何かの示唆の補助になるかもしれない。


ん?これは新しい左翼の考え方なのか?それとも右翼的?

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