プーチンとマーチン 前者だけ

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ソ連随一の豊かな穀倉地帯であるウクライナの人々をも大量餓死に追いやったスターリンは

後のプーチンの母親となる人物も餓死寸前に追い込むほどの圧政で、2400万人の同胞を屠る。

スターリンとほぼ入れ替わりでこの世に生を受けたウラジミールの心の中では、この事実からスターリンへの賞賛までがどのようにつながり、どう折り合いがついているのか。

KGBとして初めて赴任した東ドイツで早々にベルリンの壁が崩壊し、ヒタヒタと西側が迫り、祖国が萎んでゆく。

(例えば人口増加のドライブと経済的な幸運によって奇跡的に社会的資本をもゲットした日本と比しても)

帝政ロシアからスターリンまでの流れの中では、思うにそもそも大ロシアにおける「社会の底」は始めから無かったのではなかろうか。

そんな中で祖国のスパイとして生きると思い定めた心情と、その後の情勢への屈託とはどのようなものか。

例えばアメリカへのキラキラとした憧れの幻想が取り払われたように、「鉄のカーテン」なるものはもう無い。が、自分の中では心理的なカーテンが未だに、凍て付くロシアの地図上に霧のように掛かっている。

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